SSBB便り
2026.05.21.
釜石・橋野鉄鉱山
岩手県釜石市にある橋野鉄鉱山に行ってきました。ここは2015年ユネスコの世界遺産リストに登録された「明治日本の産業革命遺産」のうちの一つです。下の写真は橋野鉄鉱山の洋式高炉(二番高炉)の跡です。
「明治日本の産業革命遺産」とは、「製鉄・製鋼、造船、石炭産業」各分野の以下の八つのエリアからなり、更に、各エリアには複数の施設や跡が含まれています。
1.萩(山口県)・・・萩反射炉、大板山たたら製鉄遺跡、恵美須ヶ鼻造船所跡
2.鹿児島・・・・・・集成館
3.韮山(静岡県)・・韮山反射炉
4.釜石(岩手県)・・橋野鉄鉱山高炉跡
5.佐賀・・・・・・・三重津海軍所跡
6.長崎・・・・・・・高島炭鉱、端島炭坑、嵯峨崎造船所、小菅修線船場
7.三池(福岡県)・・三池炭鉱、三池西港
8.八幡(福岡県)・・八幡製鉄所
橋野鉄鉱山に行くと、インフォーメーションセンター(入館料;無料)があるので、先ずここでパネルや動画等で予備知識を仕入れます。また、訊きたいこと、知りたいことは館内のベテランガイドの親切な説明が聞けてとても助かります。
インフォーメーションセンター内で、約15分程度の動画で橋野鉄鉱山の説明が観れます。
お餅のような形をした「餅鉄(べいてつ)」昔ここで露天掘りで採掘した鉄分の多い鉄鉱石。凄く重くて磁石がくっつきます。
釜石市の山中に洋式高炉が建設されたのは幕末の頃で、開国を迫る欧米の強国と戦うために鉄製の大砲を作ろうと日本各地に先ず反射炉を造りました。しかし、より大量に大砲に適した鉄を造るべく、盛岡藩士の大島高任(たかとう)がここの鉄鉱石を原料としてここに洋式高炉を造り、溶けた鉄が流れ出す連続操業に成功したのです。そしてこれが明治日本の産業革命の完成段階である八幡(製鉄所)に繋がっていく製鉄業発祥の地であると言われているのです。
センターから300m位徒歩で移動して、高炉等の跡地を見学です。

だらだらと登っていき、いよいよここからリアル跡地の見学です。先ずは、一番奥(高い所)の一番高炉です
ここから少しずつ下って行き、次は二番高炉です
高炉の仕組みについて、分かり易い図解説明看板があります
その他、各施設のあった跡地
毎日掘り出した鉄鉱石はここで重量を計り、その報酬を日払いで作業員に支払われていた
御日払所跡
最盛期には1,000人の従業員がいたので、その住居である長屋もあった
土蔵跡
上の写真は、二番高炉付近から三番高炉方面を望む景色です。季節的に若葉が出だし始めたふんわりした穏やかで優しそうな雰囲気です。よく手入れされています。
釜石の鉄の歴史を知るには、釜石市内にある【鉄の歴史館】を訪れるといいでしょう。但し、ここと橋野鉄鉱山は結構離れているので、同日に両方行く際は時間とルートをよく確認して行ってください。
www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2016101700037/
By【S.H】
2026.04.20.
富士山ランタンフェスティバル
富士山ランタンフェスティバルは2022年2月23日の「富士山の日」に始まったまだ歴史の浅いユニークなお祭りです。岩本山公園からの富士山の絶景や夜景を生かした観光振興の一環として毎年この時期に実施されている幻想的なイベントです。
今年は3月28日に開催されたので、初めて観に行ってきました。
今年のランタンは223個(富士山の語呂合わせ?)の予約限定販売で、当日販売はありませんでした。本場の台湾とは違い火は使わず、ヘリウムガスを封入した特殊な形をしたバルーンをLED製のライトで光らせ、飛んでいかないようにひもと重りが取り付けられています。
予約販売でランタンを申し込んだ人が並んでいます
ランタンの表面にサインペン等で願い事などを書き込んでいます
会場内にはキッチンカーも沢山出店していて、人気のメニューは売り切れるところも・・・
色々なバンドが満開の桜の前の屋外ステージで生演奏。夜間は後ろの桜はライトアップされ、とても素敵な風景の中で演奏していました。
夜7時半に全員でカウントダウンの中、ランタンを一斉に解放し空中へ・・・その瞬間のワクワク感はたまらなかったです。
今年はもう終わってしまいましたが、来年是非どうぞ!
車で行く方は公園の無料駐車場が使えますが、ランタンを飛ばす1時間前にはいつもの駐車場は満杯になり、そこから数百メートル手前の臨時駐車場に停めるようになります。そこから会場までなだらかな上り坂になるため、結構大変です。
また8時頃会場を後にしたところ、臨時駐車場にもまだ入れない車がこちらに向かって大行列をしていました。なので、6時前には会場入りするようにして、駐車した車の中で少し時間調整をするようにした方が賢明です。
以上、ここだけのお話です。
By【S.H】
2026.03.23.
旧マッケンジー邸【2】
静岡市にある旧マッケンジー邸は昨年からのリニューアル工事が完成し、3月15日から一般公開されています。
大正から昭和初期に茶貿易商で成功したアメリカ人;アーサー・レイモンド・マッケンジー夫妻の旧マッケンジー邸についてはこのSSBB便りの昨年5月の「マッケンジー邸」をご覧ください。その時点での内容が載っています。
www.yusuku.co.jp/blog/2025/05/
基本的には、この邸宅の南側の海に面した敷地に某社が結婚式場HOMAMUを造り、その利用者の控室・休憩室としてこのマッケンジー邸を利用してもらうために、結婚式がある時にはマッケンジー邸は貸し切りになり、一般入場は規制されるとのことなので、週末は要確認です。
ここが旧マッケンジー邸のリニューアルされた正面入り口です。
新しくした門柱には元々あった銅板の表札が埋め込まれています
以前にあった旧マッケンジー邸の駐車場が結婚式場HOMAMの第二駐車場になりました
邸宅の正面玄関です
玄関までの通路も新しくなりました
玄関です
内部の各部屋もきれいにリフォームされ、新しい家具も追加されています。
1階 居間・客間
1階 書斎
1階 ダイニングルーム
2階の踊り場 ここから上へは塔屋になっていて上がっていけます。
2階 夫妻寝室
唯一の和室;お手伝い室は進入禁止です
塔屋の南側 芝生の中庭を挟み結婚式場、その先は駿河湾です
塔屋の西側 邸宅の庭園の先は第二駐車場
リニューアルされたマッケンジー邸、如何でしたか? 結婚式の時・・・はなかなか機会に恵まれそうにはありませんが、時間が空いた時の平日にフラッと訪れてみては。
おまけになりますが、この邸宅のすぐそばにYouTuberとして有名な「はじめしゃちょう」のリッチな自宅があるのを発見。これにはびっくり!!!
3階建てのチョーリッチな邸宅です
「はじめしゃちょうの畑」宣伝カーが自宅前に停まってます
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
By【S.H】
2026.02.23.
韮山反射炉
反射炉は金属融解炉の一種で、18世紀から19世紀にかけて鉄の精錬に使われました。熱を発生させる燃焼室と精錬を行う炉床が別室になっているのが特徴で、燃焼室で発生した熱を天井や壁で反射させて側方の炉床に熱を集中させる仕組みになっています。
下図(Wikipediaからの転載)参照


当時、日本には外国船が開国を迫っており、外国からの侵略に対する武力を整えるための大砲を作るために反射炉を必要として、日本各地で造られました。その中で静岡県伊豆の国市にある韮山反射炉は現存する唯一の反射炉として、保存されています。
これが韮山反射炉ですが、元々は下の写真のような鉄製の補強枠はなく、1957(昭和32)年に崩れ防止のための補強枠が取り付けられました。

この反射炉を造った江川英龍(ひでたつ)は江戸時代後期の幕臣で伊豆国韮山(にらやま)代官です。通称の太郎左衛門又は坦庵(たんなん)の名でも知られている静岡県の名士ですが、彼についてはこのブログの2025.12「江川英龍」で取り上げているので、まだご覧いただいていない方はそちらもご覧ください。
www.yusuku.co.jp/blog/2025/12/
他の反射炉として・・・
➀佐賀県の築地(ついじ)反射炉
佐賀藩が1850年に日本初の実用反射炉を完成。日本で初めて鉄製大砲を作り、50門を幕府に納入し、そのうち42門が品川台場に配備されました。すると、近代化を行っていた各藩に刺激を与え、反射炉を築造しようとしていた水戸藩・長州藩・韮山から技術者が派遣されました。現在、反射炉の跡地には縮小復元模型が設置されています。
②茨城県ひたちなか市の那珂湊反射炉
水戸藩が造った反射炉で、1855年に第一炉が完成しています。ここで作られた大砲は約20門に及び、各地の台場に据え付けられました。しかし、十分に稼働出来ないまま、天狗党の乱で破壊されてしまい、現在は実物大の模型が設置されています。
③山口県萩市の萩反射炉
長州藩が造った反射炉で、1856年に築造されましたが試験炉のようで、操業の記録がないことから実用炉は築造されなかったとの説が有力視されています。しかし、煙突部の遺構が現存しており、世界遺産の構成資産となっています。
次に各地の反射炉の現在の様子をご覧ください。

佐賀県の築地反射炉(縮小模型)

築地反射炉の当時の様子

茨城県水戸市の那珂湊反射炉(実物大模型)

山口県萩市の萩反射炉
韮山反射炉は国指定史跡になっており、2015年7月に「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録されました。そして、2016年12月には反射炉脇に韮山反射炉ガイダンスセンターが開館し、一般見学者は「入館料+反射炉入場料」500円(大人)で当時の様子を大画面のシアターで学ぶことができます。韮山反射炉のよくわかる解説動画がYouTubeにあります。
では、機会を見つけて韮山反射炉に是非どうぞ。
By【S.H】
2026.01.23.
富士宮吹奏楽団
1月18日、富士宮富丘交流センターで「ちいきコンサート」が開催され、地元の富士宮第四中学校の吹奏楽部をゲストに迎え、会場いっぱいの聴衆をその演奏力で魅了しました。


富士宮吹奏楽団と富士宮四中の演奏の動画です。
富士宮吹奏楽団 Maike Her Mine
富士宮四中 ヘビーローテーション
富士宮市に本拠地を置く「富士宮吹奏楽団」は1985年3月創立のアマチュアの吹奏楽団です。市内の中学・高校を卒業した吹奏楽経験者が中心となり一般の吹奏楽団として創立されました。
創立した翌年1986年7月、富士宮市民文化会館大ホールで第1回定期演奏会を開催して以来現在まで各種演奏会を催してきました。
団員は約30名で一般社会人と大学生で構成されています。一昨年の2024年には創立40周年 第38回定期演奏会を富士市文化会館ロゼシアター大ホールでタレントの久保ひとみさんを司会に迎え開催し大盛況でした。
一番小さい楽器 ピッコロ
フルートの奏者の足元に専用スタンドにピッコロが置いてあります。
一番大きい楽器 チューバ
このように積極的に活動しているこの楽団は次回第39回定期演奏会を目指して週に2回練習をしているとのことです。また、練習見学や体験入団も歓迎とのこと。興味ある方は次のURLで確認してください。

興味を持っていただけたでしょうか? 演奏を聴きたい方は次回の演奏会(上記パンフ参照)に行かれてはいかがでしょうか。
なお、今回ゲスト出演の富士宮四中は1992年に吹奏楽コンクールの全国大会で金賞受賞を始めとして、通算金賞を3回、銀賞を2回、銅賞を1回受賞している名門校です。そして、その当時指揮をしていた杉山佳史氏は現在は富士宮吹奏楽団の指揮をしています。ブラボー!!!
By【S.H】

