SSBB便り

2024.08.18.

駒門風穴

駒門風穴(こまかどかざあな)は富士火山の溶岩流で出来た洞窟で、一般公開されている富士山麓の溶岩洞窟では最大級のものです。

 

 

そして、洞窟内は年間通して気温が約13℃とのことで、例年とは違うこの酷暑には一時のオアシスとなること間違いなしです。

ここが駒門風穴の入り口で、入場料(大人300円)を払い、洞窟まで100m位下って行きます。

 

上の写真の洞窟の説明文によると、本穴は243m、枝穴は106mあり、見学はその途中までで、通り抜けは出来ません。

 

では、どんどん進んでいきます。

階段を下りて行くと急に現れる風穴の入り口

夏休み(お盆休み)につき、ファミリー客が多く楽しそうです

 

 

洞窟内に入るとすぐに涼しくなり、これは快適です。寒いくらいなので、長袖のシャツなど、羽織るものが必要です。なお、足元は岩でゴツゴツした路面で、ぐっしょりと濡れているので、注意深くゆっくり歩いて行かなければ危険です。一部木製の橋がありますが表面が滑るので要注意です。 

 

ここからはいろいろな名称がつけられた場所を通りながら終点へ向かいます。

餅(もち)型状溶岩とは面白いネーミングです

蝙蝠(こうもり)座敷跡。チョット薄気味悪い

波状紋。土間が波型の凹凸になっていて、波が押し寄せてくるような紋様で、溶岩が押し出されたあとに出来た奇形だとのことです。

 

更に進んでいきます。

ここから進行方向左に分れる枝穴の入り口は高さがとても低く、かがんで入って行く必要があり、今回はチャレンジ中止。

なんだかよく分からない「石」です。

これもネーミングがイマイチです。

肋骨状溶岩。天井部分が巨大な肋骨を思わせる奇形です。また、奥に見える「立入禁止」の看板がある所で行き止まりです。

 

 

元来た道をまた注意深く戻り、約30分快適だった洞窟を出るとあの酷暑です。
入った時には気付かなかった「富士の湧水(無料で飲めます)」やチケット売り場に張り出してあった有名人の色紙も発見。

綾瀬はるかさんの文字が愛らしい感じです

阿佐ヶ谷姉妹さんです。楽しそうです。

駐車場は無料で、風穴入り口から100m位離れていますが、県道155号の両側に案内看板があるので分かり易いです。

駒門風穴

最後におおよその場所の地図を添付しておきます。東名御殿場ICから南へ10Km位離れていますが、東名高速の「駒門PA」(スマートインターなので国道246号へは出入り可能です)からは約3Kmとかなり近いです。

御殿場市観光協会のH.Pにも駒門風穴が紹介されています。

  gotemba.jp/information/komakadokazaana/

 

僅かな時間ですが、この暑さから解放してくれるここ「駒門風穴」は名前の通り隠れた「穴場」です。是非どうぞ。但し、売店や自販機はないので、そのつもりで・・・。

                                            By【S.H】

2024.07.24.

ヒリゾ浜

ヒリゾ浜って一体何処?

まるで沖縄かアイヌ語を思い起こすような地名ですが、伊豆半島の南端、つまり静岡県南伊豆町にある海岸です。

あいあい岬から見下ろす「ヒリゾ浜」

あいあい岬から北側を見渡す

 

 

ヒリゾ浜の位置は下図の通りで、伊豆半島最南端・石廊崎の東隣約2Kmになります。

地図1
地図2

 

静岡県人でさえも知らない人がいる一方、国内屈指のシュノーケリング、ダイビングの絶好のスポットとして知られ、「伊豆最後の秘境」として知る人ぞ知る有名な観光地です。 

  

この周辺は国立公園で開発がされてなく、陸路で入ることが出来ず、付近に川などがないこと、黒潮の通り道になっていること等々、様々な条件が重なり伊豆地区で一番水がきれいな海水浴場です。

 

国内の海水浴場の水質調査によると第6位ですが、5位までは沖縄地方なので、ここは本州ではNo.1ということになります。透明度抜群で、シュノーケリングの人気浜ではトップです。

 

道路がないため、この浜に行くには中木地区の港から出ている船で往復します。

毎年7月第1週~9月末の最終日曜までの約3か月間運行していますが、それ以外の期間はヒリゾ浜に渡ることは出来ないので要注意です。

 

下の写真は中木地区の港の駐車場ですが、他の場所にも駐車場があります。

 

船の切符購入の案内板 大人・往復で2,000円で、1日何往復でもOK

 

 

ヒリゾ浜の魅力は多くのネット記事やYouTubeでご覧になれます。そのうちの二つを紹介しておきます。

 ヒリゾ浜の紹介 nakagi.jp/2018/07/28/hirizo_top/

 空撮の景色 www.youtube.com/watch

 

 

更に、南伊豆町の他のいい所4カ所も紹介しておきます。 

14 石廊崎

石廊崎オーシャンパーク。パーク内の最南端に灯台があります。駐車場から灯台まで要健脚!

11 弓ヶ浜

弓ヶ浜。この浜は来るだけで価値がありまう。名前の通り、広大な弓なりの波静かな浜です。

12 道の駅 下賀茂温泉湯の花

道の駅『下加茂温泉湯の花』
地場産品が沢山置いてあります。

13 波勝崎

野生の猿で有名な野猿公園、かつての「波勝崎苑」は令和元年9月に休園したのですが、令和2年5月に「波勝崎モンキーベイ」として開園しました。

今年の夏は異常に暑いですから、様子を見ながら訪れてください。

                                                    By【S.H】

2024.06.30.

JAPC夏祭り

JAPCとは、日本アコーディオン振興協会で、毎年この時期に全国のアマチュアのアコーディオニストが集まり日頃鍛えた演奏の腕前を披露する、云わば「発表会」のようなものです。

今年は6/29東京・王子の北(ほく)とぴあのペガサスホールで開催されました。

アコーディオン好きには堪らない催しです。参加者には遠くは福岡県、宮城県、長野県からの方もいらっしゃいました。

JAPC夏祭りチラシ

 

 

会場となったJR京浜東北線の王子駅前(横)の北とぴあ(17階建て)15階にあるペガサスホール

北とぴあ2
北とぴあ1
北とぴあ3
北とぴあ4
会場2

 

 

参加者は全部で22名(アコデュオが1組と5名編成のグループが1組あり)で、それぞれが自慢のアコーディオンと演奏を披露してくれました。

 

参加者の何名かを紹介します。

トップバッターの西之原さん。曲はアコの名曲 Indifference

目の不自由な方のようですが、銀河鉄道999を楽しく演奏。

   青木さん。Fascinationを演奏。

  山田さん。 ミ・アモーレを演奏。

伊藤さん。この方だけ演歌のメドレーを演奏。うまかったです。

   石井さん。Ole Guapaを演奏

Jucgiocyという女性二人組。帰ってきたツバメを自分たちのアレンジで演奏。

福岡から来た森さん。ピンクのアコでミュゼットの女王を演奏。

上は同じアコ教室の5人組 Coucou! Accordeon(くく!あこーでおん)のアンサンブル。G線上のアリアを演奏。

 

全部の発表が終わり参加者全員で記念撮影。参加者の前にずら~っと並べられたアコーディオンも見ものです。

集合写真
カラフルアコ

なんとカラフルなアコーディオンですこと! そしてこの素晴らしいアコーディオンの音(演奏)はYouTubeでご覧になれます。興味のある方は是非どうぞ。

https://youtu.be/-eTKLcIf_Vw

 

そして、「生」で聴きたい方は、来年どうぞいらしてください。

                                                 By【S.H】

2024.05.23.

花巻東高校

今を時めく大谷翔平と菊池雄星は、二人共岩手県花巻市にある『花巻東高校』の出身です。この両名の話題はNETでは毎日話題が途切れません。

大谷翔平

 ロサンジェルス・ドジャース 大谷翔平

菊池雄星

 トロント・ブルージェイズ 菊池雄星

 

 

先のG.Wに岩手県を車で旅した際に、この花巻東高を訪れてみました。ここで、この高校のことを少し調べたので、紹介しておきます。意外だったのは同校は公立ではなく私立だったことです。1954年(昭和29)に花巻商業専門学院が創立され、その後いろいろな変遷をたどり、1982年(昭和57)現在地に花巻東高等学校が誕生ということなので、歴史的にはそんなに古くはないのですが、野球を始めとして各種スポーツを熱心に指導していて、ハイレベルの実績を誇っています。 

 

おおよその位置は下図の通りです。東北自動車道の花巻ICや花巻空港にも割と近い位置で、周辺には花巻温泉や宮沢賢治記念館もあります。

1 花巻地図1
2 花巻地図2

 

 

学校の入り口真向いには何十台も停めれる立派な駐車場がありましたが、よく調べたらそれは学校のではなく、隣接する花巻市の日居城野(ひいじょうの)運動公園の駐車場でした。そして、これが学校の正門です。

       正門左側

正門右側 校舎に掛かっている垂れ幕が立派

 正門手前右側には二宮金次郎の銅像も

  すぐその右側にこれを発見

 

 

右上の看板に従って歩いて行くと・・・

この道の左側が高校の敷地、右側は運動公園の緑地でその境目が分かりません

   高校の巨大な屋内体育館

   10分位歩くと、いよいよ到着

ここは野球場のバックネット裏で、ここに2つの記念モニュメントがありました

 

 

左のモニュメントは、2021年のメジャーリーグオールスター戦に二人が出場した時の記念碑で、実物大の二人の手形が付いています。

菊池さん、意外に大きいわけではない

大谷さん、凄く大きいと思っていましたが、それほどでもない・・・

 

 

右のモニュメントは、2023年に二人が投手として2桁勝利達成の記念碑です。

 

 

グランドは広々としていて、バックネット裏から練習風景を見るにはサイコーです。

3塁側からの風景。向こうに見えるのは、隣接する花巻市立体育館です。

1塁側からの風景。向こうに高校の巨大な体育館が見えます。

 

 

校内に入ったわけではなく、これだけですが、これだけでも「花巻東高」って凄いんだなあっていう感想で感激しました。これからも二人から目が離せないですが、更にその後輩もメジャーリーグで活躍する日が来るかもしれません。そんな将来の期待も胸に秘め、ここを後にしました。            

                                            By【S.H】

2024.04.21.

相良油田

静岡県牧之原市で『相良油田』発見!

と言っても、今発見されたわけではありません。1872年(明治5年)、当時の駿府藩士であった村上正局(まさちか)によって発見された日本では太平洋岸唯一の産油地でした。しかし、産油量の減少や国外からの安い原油の輸入のために1955年(昭和30年)に採掘停止になったのです。 

そんな油田があったことを、筆者はつい最近発見したのです。

 

 

過去の遺産ですが、その最後の掘削櫓(やぐら)残され、近くにはその資料館もあります。

この看板の手前に車を停車させて、徒歩で緩い登り坂を進んでいきます。

登っていくと、ほどなく左方向へ案内されます。

これが現存する石油坑の鋼鉄製櫓です。

櫓の下には汲み上げた油を容器(ドラム缶?)に入れ易くするようなコンクリート製の土間になっています。

 

 

 

 

また、石油坑から約100mの所には「油田の里公園」があり、入り口の駐車場に車を置いて、公園内の資料館に向かいます。

公園の無料駐車場には50台近く停められます。何かイベントがない限りは悠々です。

駐車場から公園に入るとこんな案内板が目につきます。早速「資料館」に向かいます。

 

 

 

すると、結構立派ないでたちの『相良油田資料館』が現れます。

     資料館の正面玄関

資料館内に入ると、当時の掘削作業の状況を実物大のマネキンで再現

 

 

 

石油の井戸掘りは当初は人夫による人力作業で立坑を掘っていましたが、後には櫓を建てて油をポンプで汲み上げる方式に変わっています。

1884年(明治17年)、当初の立坑だった頃の風景。立坑は風雨から立坑を守るために独特な形をした建物で覆われています。60もの立坑があったとのこと。

人力からポンプに変わって、左の建物はすっかりなくなり、替わりにこのような櫓群の風景に変わりました。

 

 

館内にはいろいろな資料が展示されていますが、当時を偲ぶ次の資料が目につきました。

井戸掘り人夫の生活の状況や挿絵が興味深いです。

地元の名士を始め、山岡鉄舟や米国人教師らの著名な人も名を連ねています。

 

 

年に一度開催される『原油汲み上げと桜まつり』

実際に原油を汲み上げて、その原油で発動機を回すらしいです。これは見ものです。

資料館のすぐ近くには手掘り井戸(立坑)の建物が復元されています。

 

 

右上の建物内部には、立坑と立坑内部に空気を送る足踏み式の「ふいご」である「たたら」があります。井戸の深さが増すにつれて通風装置がないと坑底での作業が出来ないので、「たたら」の両単に4~8人の人夫が乗り、上下交互に踏んで空気を送り込み坑内の油気を取り除いたのです。

立坑の大きさは約90cm四方で、深さは60~180mもあり、最大の物は255mにも及んだとのこと。

資料館の職員さんが、このようにたたらの作動状況を身をもって再現してくれました。「なるほど~」

 

 

 

いかがでしたか? 今では信じられない「油田」がここにあったことを知り、先人の苦労が手に取るように感じられて、感慨もひとしおでした。興味のある方は是非一度訪れてみてください。

 

牧之原市のH.Pにこの公園の案内が載っています。

   www.city.makinohara.shizuoka.jp/soshiki/26/2005.html

                                                 By【S.H】

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