SSBB便り
2014.10.03.
ダイナ橋
『ダイナ』と聞いて、皆さまは一体何を連想するでしょか?
①ウルトラマンダイナ?
②大型バイクのハーレーダビッドソンの人気車種、ダイナ?
③トヨタの小型トラック、ダイナ?
④競馬、第53回日本ダービーの優勝馬、ダイナガリバー?
⑤ディックミネのヒット曲、ダイナ? (これは私がイメージしたもの・・そう、古いです)
などなど、各年代層で「ダイナ」を連想するものがいろいろあります。
さて、今回のネタ、「ダイナ橋」は静岡県富士宮市内房(うつぶさ)の
稲瀬川(富士川の支流)に架かる県道75号線の小さな橋です。
私が数年前に最初に見た時から、こんな片田舎(失礼!)にアメリカっぽい
カタカナの橋名は一体なんなのかな? ずっと気になっていたのですが、
その理由を知る機会があり、今回このブログに紹介出来ることになりました(エヘン!)
とりあえず、橋の写真を見てみましょう。
稲瀬川は支流なので、川幅も広くなく、当然橋の長さも長くはありません。(40m弱)
構造的にも、どうってことない普通の橋です。
強いて言えば橋の親柱(欄干の手前にあるごっつい柱)についている
茶娘のフィギュアが可愛いですが、これもどうして茶娘なんでしょうか?
ふと、立ち止まってみたくなる、とても愛らしい茶娘です。
では、本題の「ダイナ」の由来を発表いたします。!!!ジャジャ~ン!!!
1952年(昭和27年)6月、大型台風2号・・・別名「ダイナ台風」・・・が襲来。
旧・芝川町(現;富士宮市)内房地区はその豪雨の為に川が氾濫して、稲瀬川に
架かる多くの橋が流失したとのこと。新しく橋を架け替えた時に、その台風の
名前を拝借して「ダイナ橋」としたわけです。納得。
橋歴板には「竣工平成6年3月」となっていますが、初代「ダイナ橋」が老朽化したため、
42年後に現在の橋(2代目)に架け替えられたとのことです。
それから、茶娘ですが・・・次の写真はこの橋の袂(たもと)にこんな工場があります。
「農業構造改善事業内房茶筍加工場」と書いてあります。つまり、お茶と筍(たけのこ)を加工する
工場があるわけです。そんなことで、地場産業のお茶に関連付けたイメージキャラクターとしての
「茶娘」だったわけです。
しかし、時代が変わり、その加工場は別会社(Google地図によると「富士サステック」)となり、
今では製茶業はやっていないようです。
こんな歴史があったんですね。当時と現在とではいろいろと変わってしまうことが多いですが、
ちょっとした手がかりから意外な昔を垣間見たような気がした「ダイナ橋」でした。
【S.H】