SSBB便り
2016.03.07.
春の丁子屋
丁子屋(ちょうじや)と云えば・・・
知る人ぞ知る。。。歌川広重作『東海道五十三次』の日本橋から数えて(日本橋を含めて)21番目の宿【鞠古】(現;静岡市駿河区丸子)の茶店とされる『丁子屋』です。
前々から気になっていた、この『丁子屋』でやっと『とろろ汁』をいただく機会が訪れました。
国道1号沿いに面した大きな看板が目に入ります。
風格のある店構えです。
駐車場に面した建屋の1階にはちょっとしたお土産屋と、、、こんなものの展示もしてありました。
「人力車」と「駕籠(かご)」です
それから・・・五十三次の絵にある茶店(丁子屋)でとろろ汁を食べている人物のモデルとなった「弥次さん、喜多八さん」が出てくる、十返舎一九の「東海道中膝栗毛の記念碑も・・・
いよいよ、お店の入口へ・・・(なかなかの風情を感じます)
入口のドアは・・・
手で横にスライドさせて空けるのですが、あとは自動で閉まるという、「半自動」とのこと(笑)
そして、お店の中はこれまた、雰囲気がありますよ。
表通りに面した障子に配置された小さな『絵』がなんとも面白い。近くに寄って「なになに?」と覗き込んでしまいます。
いよいよ、今日のメインイベント!・・・とろろ汁です。
5種類ある定食の内の「丸子」¥1,440(税込み)。これで二人前です。とろろ汁以外はチョットした香の物とお味噌汁だけですが、ご飯は麦飯でお櫃(ひつ)に入って出てきます。
これだけですが、いざ食べてみると、美味しいだけでなく、ボリュームが凄い。残さないで食べるのに一苦労でした。
とろろ汁で満足した後は、腹ごなしも兼ねて、国道1号を挟んで向かい側にある「丸子梅園」へ・・・
この梅園は南向きの崖に面した梅園で、丁子屋とはほとんど関係ないようです。尾形光琳の「紅白梅図」に魅せられた(元)園主が各地から蒐集した個人の梅園で、340種、約800本の梅の木が植えられています。品種の多さにはびっくりします。
但し、この梅園は昨年あたり(?)に、宗教法人の手に渡り(工事看板には「宗教法人 法華門流」と書いてあります)、今年は園内が工事中につき立ち入り禁止になっていて、園外から見るだけですが、とてもきれいでした。
梅園入口はこんな風で、中に入れないのはなんとも残念でした。