SSBB便り
2018.06.20.
駿河三大名物【兎餅】
駿河の国は静岡県の伊豆半島を除くほぼ東半分の地域を指しますが、
その駿河の国で江戸時代に駿河三大名物があったそうです。
その三つとは、①安倍川餅 ②追分羊かん そして③兎餅 なのです。
その兎餅の看板が静岡市葵区古庄の国道1号沿いに見つけました。これです。
兎餅の「跡地」になっています。つまり、ここが発祥の地で、現在はここにはなく、駿河区西脇にある松木屋が製造を委託されて、静岡伊勢丹で販売されているとのことです。
これがその兎餅ですが、どこも兎らしい形はありませんが、とても美味しそうですね。
※この写真はネットから借用しました
このお菓子は満月をイメージさせる焼き印と、兎に見立てた白い外面の上品な仕上がりのものになっています。
薄皮の餅の内側は小豆飴とこし餡がたっぷりと入った、大福風の感じだそうです。
なお、兎餅の名前の由来は、店先にウサギを飼っていたからとのことです。
昔、東海道を旅してきた人たちは、ここでこれを食して長旅の疲れを癒したのでしょうね。
また、江戸幕府の役人でもありながら、狂歌師、戯作者、学者としても活躍した蜀山人(しょくさんじん)が詠んだ歌でこのお菓子はの評判が広まったのです。
その歌とは・・・
耳長ふ聞き伝えきし兎餅 月もよいから あがれ名物
(餅の“つき”が良いから召し上がれ、という意味)
次の拡大写真の看板にもこの歌が書いてあるのが分かります。
因みに、駿河三大名物の①安倍川餅の昔ながらのものは旧国道1号線の安倍川橋東側にある茶店風のお店(3軒ほどあり)で買えます。
お土産用のものは静岡駅の売店やスーパー、高速のS.A.やP.A.でも買えます。
また、②追分羊かんは静岡市清水区にある追分羊かん本店と大曲店で買えます。
それにしても、300年以上前から作られているものが今でも食べれるは凄いです。これからもずっと大事にしていきたいと思います。それには、たまには買って食べてあげるのが一番ではないでしょうか。
皆様も何かの機会に是非そうしてくださいね。
by【S.H】