SSBB便り
2019.12.22.
伊豆波勝崎苑
静岡県南伊豆町にある『伊豆波勝崎苑』(いずはがちざきえん)という野猿公園はけっこう有名です。
この施設は1957年(昭和32年)に開園し、野生のニホンザル約300匹を餌付けした「猿の楽園」として親しまれ、観光客も餌やりを楽しむことができることでも人気がありました。
ピーク時の73年(昭和48年)には年間入場者が46万人を数えましたが、90年代以降は減少し、2018年(去年)は最盛期の20分の1の2万人まで落ち込み、厳しい経営状態になっていました。
小生が初めて行ったのは社会人になった直後の1972年でしたから、ピーク時の前年だったのですね。あの頃は確かに結構来園者で賑わっていたのを記憶しております。
あれから47年。懐かしさに釣られ、先月伊豆の小旅行をした折に、ここに立ち寄ってみました。しかし残念、閉園しているではありませんか。
閉園でもずっと下の駐車場まで車で入って行けました。サルたちにはそんなこと(閉園)がわかっているのかどうか知りませんが、駐車場のあちこちにいっぱいのサルたちが自由気ままにしていました。
そうなんです。実は今年の9月末で「閉園」、と言うより「休園」することになったのでした。つまり、運営会社「波勝崎苑」の経営難のために別会社への営業譲渡を模索するために休園状態なのです。
サルの楽園から人の住む地域にサルが侵入することを防ぐ意味でも、休園していても、サルへの餌やりは欠かさずに行っているとのことです。納得。
そして、南伊豆町役場の観光課に問い合わせたところ、後継会社が現れて現在交渉中とのことで、少しほっとしました。
そうしたところ、12/7付けの静岡新聞によると、河津町の動物園「iZoo(イズー)」を運営するレップジャパンが、「波勝崎苑」の運営を引き継ぐ見通しとなったことが分かり、年内にも最終的な契約を取りまとめ、来春以降の営業再開を目指しているとのことです。これで本当に「ほっ!」です。
でも、同じ状態で開園してはいけません。来園者が「また来たいな」と思ってくれるような新しい施設や運営方法で再開して欲しいものです。
参考に休園前の動画を貼り付けておきます。
By【S.H】