SSBB便り
2021.08.23.
道路標識
道路標識は「標識令」という法律によって定められた、ドライバー(歩行者も含む)のための標識で、いわゆる看板とは一線を画します。今回は、その道路標識について、調べてみました。道路標識は次のような5種類
①案内標識
②警戒標識
③規制標識
④指示標識
⑤補助標識
がありますが、その具体的な内容については、次の図のようなものがあります。
上の図表は各標識の一部ですが、「これなら知ってる」ということで、車を運転されない人でも、殆どの標識はご存じのことと思われます。ただ、標識の種類がこんな風になっているのはあまり知られていないと思いますので、参考にしてください。
ところで、次の標識は実際に現存する標識ですが、「標識令」に規定されていない、言わば規定違反の標識があります。それは①~④のどれだと思いますか?
正解は・・・意外と、①~④全部が規定違反です。「そんな~」ってお思いでしょうが、実は27種類のシンボライズされた警戒標識の図柄以外は使えないことになっていて、問題の4種類は、似てはいますが、そのどれにも該当していません。
では、上の標識の箇所には何を使うべきか・・・それぞれの場合、次のデザインの標識を使うことになります。
問題の①~④はこのような標識にすべきです
①は形は十文字ですが、他の形の交差点もこれで代表させています。
②は突き当り丁字路です。
③「つづら折りあり」を使います。
④急なカーブの場合、この「屈折あり」を使います。
問題の標識を使いたい気持ちはよく分かります。「既定のものと現地は違う」って言いたいのでしょう。しかし、規定は規定なので・・・。(お役所仕事っぽい)
引っかけてしまい、すみませんでしたが、もう一問お付き合い願います。
次の4種類の標識の内、現在日本で使われているのは一つだけですが、どれでしょうか? 結構手ごわい問題です。
雰囲気的には、②と③が古そうなデザインで怪しそうですが、さて、正解は・・・
問題の①~④とこれを比べながら解説を呼んでください。
正解は2です。
上の1はアメリカで使われているもので、日本のとは左右逆転になっています。左の1が日本のものです。
現在では殆ど左の2「踏切あり」が使われていますが、上の2もまだ生きている標識です。
上の3は昭和25年に制定された日本の「学校あり」で、後の左の2の「学校、幼稚園、保育所等あり」になりました。
上の4はドイツの「歩行者道」で、日本の場合は左の4の「歩行者専用」になっています。大人の図柄がドイツは女っぽく、日本は男っぽくなっています。
いかがだったでしょうか? 「道路標識」と言うと、お堅い話題ですが、チョット柔らかめな内容にしました。参考になれば幸いです。
by【S.H】