SSBB便り
2023.02.21
ドラッグストア
ドラッグストアとは、医薬品をはじめ医薬部外品・化粧品・日用雑貨・飲料などを販売する小売店のことですが、最近のお店の販売品目はまるでスーパーと見間違えるほどの品揃えをしているお店が多くなってきています。
ドラッグストアという店舗形態が日本に輸入された1980年前後、当初は調剤機能を持っている店を「薬局」、調剤師がおらず調剤機能がない店を「ドラッグストア」と呼び分けていましたが、最近では調剤機能を併せ持つドラッグストアも増えているため、薬局とドラッグストアの違いはほぼなくなってきています。
またここ10年、各社全国規模でグループ化が進み、それぞれのグループが「〇〇ホールディングス」というような巨大企業群となっています。
さて、その企業群のドラッグストアのベスト10を調べてみました。次の一覧表の通りです。
さて、いかがでしたか。売上がトップでも必ずしも店舗数ではそうではありません。中には聞き慣れないドラッグ名もあったと思いますが、地域によってはまだ店舗展開していないところもあります。
先ずは売上高トップのウェルシアですが、ウエルシアに店名変更になる前は、静岡県内でトップの高田薬局だったこともあり、店名変更後も静岡県内では断トツの店舗数で、県民には一番馴染みの多いドラッグストアです。
次は、売上高2位のツルハドラッグとそのグループ傘下の杏林堂です
本家「ツルハ」の他に「くすりの福太郎」「ウォンツ」「ウェルネス」「レディ薬局」「R&D」「ドラッグイレブン」があり、海外のタイにも出店しています。
杏林堂は本社は浜松市ですが、ツルハホールディングスの傘下の優良店です。静岡県内では「ツルハ」なく、全てが「杏林堂」です。
【売上高3位】九州を拠点に西から東へ店舗展開中。長野・新潟・東北・北海道にはまだお店はありませんが、中部・関東にはじわじわと増えてきています。
【売上高4位】ドラッグストア、スーパー、ホームセンターを融合した店舗「ダイレックス」も傘下に全国展開中
【売上高5位】調剤を行っている「スギ薬局」、行っていない「スギドラッグ」の2本立て。愛知を拠点に、関西・東海・北陸・関東の各県に展開中。
【売上高6位】創業者;松本清の名前をそのまま店舗名に採用。’20年6月に和歌山県に出店し、同一ブランドの店名としてドラッグストアとして初の全国制覇を達成。店舗数では業界一です。
【売上高7位】創業地、富山で配置薬事業が起源で、配置薬事業は早くから全国に事業所を展開済みですが、「ドラッグセイムス」の店舗は関東を中心に近年全国展開中です。しかし、地域によってはまだ出店していない所も多いです。
【売上高8位】本社が横浜ということもあり、神奈川・東京・千葉に多くの店舗がありますが、静岡県内ではウエルシア、杏林堂に次ぐ店舗数のクリエイトです。独自のプリペイドカードのポイント還元率;100円で1ポイントはかなりお得です。
【売上高9位】石川県を中心に中部・関東・近畿・東北に店舗展開を進めています。'20年に買収したスーパー・ナルックスの鮮魚部門の取り扱い店舗の拡充を進める方針だとか。最近静岡県内での出店が目立ちます。
【売上高10位】ドラッグストアの業界平均(約150坪)を大きく上回る600~1,000坪規模の郊外型店舗が多く、駐車場も広大。1店舗当たりの売上げは業界平均の4倍です。また、売り上げに占める一般食品の割合が45%もあり、業界平均の15%に比べ極めて高くなっています。
静岡県内においても年々各社の新店舗建設が進んでおり、当社ユースクではその新店舗建設時に地下調整池;SSBB(シンシンブロック)の施工で協力させて頂いております。令和3年には3件、4年には6件、そして今年に入り1件の施工事績となっており、今後も増える傾向にあります。
新しい店舗には今までにない形態の販売品目や販売形態があり、消費者としては歓迎されるでしょうが、既存店舗はうかうかしていられません。
しかし、利用者としては現金以外の支払い方法が各店舗で違い、プリペイドカードやスマホでのアプリの使い方が多岐に渡って覚えきれないのも事実。特に高齢者には理解不可能です。あまり深く悩まずに、安くて便利であればよしとしましょう。
By【S.H】