SSBB便り

2025.09.21.

彼岸花(ヒガンバナ)

『暑さ寒さも彼岸まで』とはよく言ったもので、今年の彼岸ほどそれをしみじみ感じたことはないと思われます。あんなに暑かった今年の夏の暑さ【真夏日】【酷暑】の連続。本当に参りましたね。それがここへきて、スーッと。。。

 

そして、その秋のお彼岸に咲く華やかな花が『彼岸花』です。この花はある日突然、地面から沸いて出てきたようにパーッとと花を付けます。代表的なものはこの赤い花です。

  

 

彼岸花は、彼岸の時期に咲くことからこの名前が付けられました。学名は「Lycoris radiata」といい、ヒガンバナ科の多年草です。上の写真のように鮮やかな赤い花を咲かせることが一般的ですが、白や黄色、その他の品種もあり、花の高さはおよそ30~50cmです。

細長い茎の先端に数本の長い花弁が放射状に広がって咲くのが特徴で、その形状がまるで炎のように見えることから、「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」という別名でも知られています。

 

 

彼岸花の興味深い点として、花が咲いている時期には葉を持たない「葉見ず花見ず」という特性を持っています。これは、花が咲き終わった後に葉が伸び始め、葉が枯れてから花が咲くというもので、このような独特の生態から、彼岸花には一種の神秘的なイメージがついています。

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開花時期には根元を見て分かるように、葉は全く出ていません

花が終わって暫くすると、このように葉がふさふさと出てきて冬を越します

 

 

また、彼岸花には「死人花(しびとばな)」や「幽霊花(ゆうれいばな)」などの怖い名前もあります。これらの名前は、彼岸花が墓地や田んぼの周りに多く咲くことや、その鮮やかな赤い色が血を連想させるために付けられたとされています。しかし、必ずしもネガティブな意味だけでなく、仏教では「天上の花」として知られ、天国の象徴ともされています。

  

 

彼岸花は古くから「魔除け」の力があると信じられてきました。特に田んぼのあぜ道や家の周りに彼岸花が植えられている光景をよく目にしますが、これは彼岸花が持つ毒性でネズミやモグラなどの害獣を遠ざけるためです。実際、彼岸花の球根にはリコリンという有毒な成分が含まれており、食べると中毒を引き起こす可能性があるため、昔の人々はこの毒を利用して害から守ろうとしていました。 

 

 

日本各地に有名な彼岸花の鑑賞スポットがあるので、紹介しておきます。

1. 埼玉県・巾着田曼珠沙華公園 

埼玉県日高市にある広大な彼岸花の名所です。毎年9月中旬から下旬にかけて約500万本の彼岸花が咲き誇り、真っ赤な花のじゅうたんが広がる光景は圧巻です。日本最大級の彼岸花群生地として多くの観光客に人気があります。

2. 奈良県・明日香村
古都奈良の歴史的な風景と彼岸花が調和し、写真撮影にも絶好のスポットです。また、周辺には多くの古墳や寺院が点在しており、散策しながら彼岸花を楽しむことができます。

3. 広島県・三次市
三次市にある尾関山公園、秋になると公園内の斜面一帯が真っ赤に染まり、訪れる人々を魅了します。また、公園内には展望台もあり、彼岸花と三次市の街並みを一望できる絶景スポットです。

 

他にも各地に有名な鑑賞地があることと思いますが、割と開花期間が短いので、ご覧になりたい方は、よく調べて観に行かれた方が良いと思います。

                                                  By【S.H】

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