SSBB便り

2019.08.20

地球深部探査船【ちきゅう】

  

静岡市の清水港が地球深部探査船『ちきゅう』の母港になっているのは意外と知られていません。

しかし、この数年(?)清水港の近くを通ると、あののっぽの鉄塔を備えた『ちきゅう』を見ることが多いのは気が付いていました。

 

そこで、今回は近くまで行ってこの眼で見たくなり、係留されている岸壁、興津第2埠頭へと入って行きました。国道1号本線(高架道)の下を走る清水港に向かう道路に「興津第2埠頭」の標識があるので、ここから進入です。

  

 

 

埠頭へ進入するとすぐに正面右方に巨大な鉄塔が見えます。これが『ちきゅう』です。「おお~!」

 

 

 

埠頭を進入していくと、埠頭の場内はコンテナの集積場にもなっており、凄い特殊運搬車が、コンテナを移動する作業をしていて、近づくのはちょっとためらわれます。

 

 

このコンテナヤードも過ぎると、その先右手に『ちきゅう』が見えてきます。

 

 

 

ま近で見ると、その巨大さに圧倒されます。全長210m。鉄塔の高さ(水面から)100m以上(船底から130m)

 

  

船体中央部の後方には、まるでガンダムにでも出てきそうな巨大な折り畳み式クレーンの黄色いアームが見えます。

 

 

 

通常は関係者以外は『ちきゅう』の岸壁には入れないので、フェンス越しの見学でしたが、念のために帰り際に岸壁に入る通路にいる警備員に「一般車はここから先には入れないのですね」と尋ねたところ、この先どころか、「この埠頭全体に入ることが出来ない」とのこと。それを聞き、少々慌てました。改めて埠頭入口で看板を確認して納得。いけないことをしてしまいました。スミマセン。

 

 

 

この埠頭を後にして、隣の港湾施設の某会社敷地からは別の角度から『ちきゅう』全体が見えました。

 

 

 

この『ちきゅう』は国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)が所有する、海底下をより深く掘削するために2005年7月に導入された世界屈指の調査船です。『ちきゅう』のホームページから、構造とスペックの表を抜粋します。

ちきゅう 概要
ちきゅう スペック (1)

 

 

 

『ちきゅう』のホームページで詳しいことが分かります。なお、この中の「よくある質問」ではQ&A方式で興味深いことが沢山掲載されています。

   www.jamstec.go.jp/chikyu/j/about/ 

 

清水港のホームページではまた別の角度から『ちきゅう』のことを知ることが出来ます。

   www.portofshimizu.com/清水港の概要/地球深部探査船-ちきゅう/

 

また、不定期ではありますが、船内見学会の催しがあります。最後はH29.12.23~24でした。興味のある方は各ホームページでチェックしてみてはいかがでしょうか。

  

なお、通常は埠頭へ入って『ちきゅう』を見学することは出来ないことを、あらためて申しあげておきますので、ご了解願います。

                                               By【S.H】

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