SSBB便り
2020.05.21
白い花
春の始めには色とりどりの花が咲き乱れていましたが、この時期(5/21現在)になると、「色とりどり」が一段落して、白い花が目立つようになりました。今まで見慣れていたその白い花はなんという花なのか、改めて調べてみました。今回紹介する花は小生の住む自宅を含め、富士宮郊外でよく見かける花ばかりです。
今回、草花3点、木の花8点、合計11点を取り上げました。
先ずは草花3点、最初は【シラン】(紫蘭)の白花です。
この花は花の名前のように一般的には「紫」が多いですが、白花もあります。
次に、【シロツメグサ】(白爪草)
子供の頃には、これで花冠を作って遊んだ記憶があることでしょう。
草花の最後は、【トキワツユクサ】(常盤露草)
この植物は、観賞用として昭和初期に南アメリカから持ち込まれたが、現在は多くが野生化している帰化植物で、繁殖力の強さは相当なものらしいです。ウチの周りには今年突然沢山咲き出しています。
ここからは、木の花です。最初は、【うつぎ】(空木)
この写真の花はまだつぼみの状態で、これが咲くとかなり華やかになります。
次は、【エゴノキ】
この木は高木ゆえに、その花は下から見上げる状態で、満開の時はその花の数に圧倒されます。そして、雨などでそれが散った後の路上はこの花で真っ白になります。
次は、【シロヤマブキ】(白山吹)
今回、初めてこの花の存在を知りました。いわゆる「白い花のヤマブキ」ではなく、ヤマブキとは別物の植物です。シロヤマブキは「花弁が4枚」で、シロバナヤマブキは「花弁が5枚」。またシロヤマブキは中心部に黄色い雄しべが多数見られる。 そして、その葉はシロヤマブキは「対生」、シロバナヤマブキは「互生」 です。また、実は シロヤマブキは「黒い実」、シロバナヤマブキは「褐色の実」なのです。
次は、【スイカズラ】(忍冬)
和名スイカズラの名は「吸い葛」の意で、細長い花筒の奥に蜜があり、古くは子どもが好んで花を口にくわえて甘い蜜を吸うことが行なわれたことにちなむ。砂糖の無い頃の日本では、砂糖の代わりとして用いられていた。スイカズラの英名ジャパニーズ・ハニーサックル(Japanese honeysuckle)も、花筒をちぎって蜜(honey)を吸う(suck)ところから生まれた名前であるといわれるとのこと。
また、別名を、キンギンカ(金銀花)、ミツバナ、スイバナともいう。葉や中国植物名は、忍冬(にんどう)といい、冬場を耐え忍び、枯れずに残ることからこの名がついています。
木質のつるで、茎は分岐しながら長く伸びて他の植物に絡みつき、他のつる性植物と比べて穏やかに繁茂してゆき、長さは10m ほどにもなります。
次は、【ナツミカン】(夏蜜柑)
これは、静岡県内ではこの時期には、ミカン類の花共々結構見かける花です。
次は、【ノイバラ】(野茨)
細かい花が沢山付きますが、枝は棘(とげ)が多いので、要注意。
次は【ハクチョウゲ】(白丁花)
これも細かい花が沢山付きます。普段は地味な木ですが、開花期は雪が降り積もったようになります。木の高さは1m程度にしかならなりませんが、低く刈り込んで使われることが多いです。開花時期は6月頃なので、英語ではジューンスノーJune snow と言いますが、静岡ではとっくに咲いてます。
最後は、大木になる【ミズキ】(水木)です。
樹高は10~15mにもなる高木で、枝を扇状に四方に広げます。和名は早春に芽をふく時、地中から多量の水を吸い上げることから付けられたようです。郊外の道路を車で走っていると、大きいがゆえによく目立ちます。
いかがでしたか? もちろん、他にももっと沢山の「白い花」はありますが、今回取り上げた「白い花」は皆様の目(記憶)には入ったことがあるでしょうか? この時期ならではの「白い花」、気が付いて楽しんでいただければ幸いです。
by【S.H】