SSBB便り
2020.07.20.
テレワーク演奏
このコロナの時代に、にわかに脚光を浴びてきたものに「リモートワーク」とか「テレワーク」と言う言葉があります。テレワークとは、情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。
テレワークは働く場所によって、①自宅利用型テレワーク(在宅勤務)、②モバイルワーク、③施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)の3つ分けられます。
少し、詳しく説明すると、
①在宅勤務・・・自宅にいて、会社とはパソコンとインターネット、電話、ファクスで連絡をとる働き方。
②モバイルワーク・・・顧客先や移動中に、パソコンや携帯電話を使う働き方。
③サテライトオフィス勤務・・・勤務先以外のオフィススペースでパソコンなどを利用した働き方。一社専用で社内LANがつながるスポットオフィス、専用サテライト、数社の共同サテライト、レンタルオフィスなどの施設が利用され、都市企業は郊外にサテライトを、地方企業は都心部にサテライトを置く。
「テレワーク」という言葉の生まれた背景は、1970年代まで遡ります。当時、アメリカ・ロサンゼルスでは自動車による大気汚染が大きな問題となっており、二度に渡る石油危機も起こったことから、これらの問題解消を目的として、自宅にいながら仕事をするスタイルとして導入されたと言われています。
そして、日本では、1984年に日本電気(NEC)により吉祥寺にサテライトオフィスが作られ、これが日本で初めて「テレワーク」が導入されたと事例とされています。
ところで、最近使われている「リモートワーク」は言葉の意味は「テレワーク」とほとんど同じと言えます。政府は「テレワーク」という言葉を大分前から使っているということから、「テレワーク」という言葉が浸透していると言えるでしょう。
さて、堅苦しい話はここまでとして・・・小生の趣味の「音楽演奏・鑑賞」、今回の「テレワーク演奏」ですが、どういう風にしてあのような動画を作るのか、調べました。離れているメンバーが、同じ場所であたかも一緒に演奏している風景。
先ずは一つ、これをご覧ください。
これは人気の動画なので、「見た見た」っていう方も多いのではないでしょうか。とても楽しく見れます。
これを見て分かるように、こんなに大勢の人が、それも次から次にいろいろな人が出て来るのは、素人ではなかなか無理かと思いますが、次のようなものであれば、我々素人でも出来るかな…って感じです。
動画サイト⇒ https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=mpVfgTGXSD4&feature=emb_logo
御覧のように、チェロとピアノの二人の演奏です。「我々素人でも・・・」とは言いましたが、演奏そのものはプロです。「出来る」とはこういう「動画を作れる」ということです。この動画を作った、チェロの教室をやっている森崎冬菜さんが彼女のバイオイン・チェロ教室のホームページでその作り方を具体的に説明しています。
その方法を要約すると、
①それぞれが別々に演奏して、(但し、必ず同じテンポで)録画する。
②その演奏データ(動画ファイル)を編集する人が集める。
③動画編集ソフトで一つの画面にする。
演奏動画は、スマホとかビデオカメラで撮影し、その演奏データは編集ソフトを持っている人にメールで直接送るか、YouTube に限定公開でUPして、それを編集者はダウンロードする。動画編集ソフトは無料のものもあるが、編集し易さや仕上がりのきれいさでは有料(買取りか、サブスクリプション)のものがいいでしょう。
このように、演奏は決して同時に演奏している訳ではないのです。それぞれが自分の都合のいい時間に演奏・録画する訳です。「なーんだ、そうだったのかあ」ということになります。でも、仕上がったものを見るのは大きな楽しみです。時には多くの人を感動させます。
では、ここからいくつかの「テレワーク演奏」を紹介しましょう。
先ずは、新日本フィルハーモニーのメンバーの「パプリカ」です。
動画サイト⇒ https://www.youtube.com/watch?time_continue=22&v=kT9aO3qLisw&feature=emb_logo
いかがでしたでしょうか?
YouTube で検索すれば、数多くのテレワーク演奏が見れますが、「自分で作る」ことが割と簡単に出来ることが分りました。興味のある方は仲間と是非トライしてみてはいかがでしょうか。コロナの時代に楽しみが増えます。
By【S.H】