SSBB便り

2022.06.29.

中部横断道と【道の駅富士川】

 

中部横断道は静岡県と山梨県を結ぶ高速道で、東名や新東名と中央道を結んでいます。そして、北端の双葉JCTから南へ、南端の新清水JCTから北へ少しずつ共用区間が伸びて行って、最後の未開通区間「南部IC~下部温泉早川IC」約13Kmが去年8月29日に開通し、中部横断道は全線開通しました。

ところで、つい最近になって気が付いたのですが、次の地図で分かるように、富沢IC~六郷ICの約28Kmは国土交通省が造ったので「無料」ということなのです。これは嬉しい大発見でした。

1 中部横断道

そういう訳で、今回早速その無料区間を走ってみました。

行きは国道52号にある富沢ICから入って、六郷ICで出ました。六郷ICから一般道を少し(5分程度)走れば国道52号に出ます。

2 富沢IC

  国道52号にある、高速の入り口

3 富沢IC2

静岡方面は「有料」、甲府方面は「無料」と書いてあります

 

 

 

次は、逆方面、山梨から静岡方面に向かう際の「六郷IC」での標識です。

4 六郷IC

これは一般道用の標識で、分かり易い感じがします

5 六郷IC2

甲府方面は「有料」、静岡方面は「無料」と書いてあります

 

 

 

六郷ICを出て、国道52号を利用して、中部横断道の次のIC「増穂」のすぐそばにある【道の駅富士川】に向かいます。六郷ICからの所要時間は約20分程度です。

6 道の駅富士川標識

 

 

 

施設は結構大きくて立派です。入る前から期待感が高まってきます。

7 道の駅富士川 外観

 

 

 

ここからは、施設内、特に売り場の様子を見てもらいます。

8 道の駅入り口

      施設の入り口

9 道の駅店内

 お客さんで賑わっている売り場の通路

10 ほうとう

   山梨の名産品「ほうとう」

11 信玄餅

  山梨ではこれも有名な「信玄餅」

12 信玄キャラメル

これは珍しいです。「山梨限定販売」ということで、つい買ってしまいました。

13 信玄キャラメル2

味や触感はまさしく「キャラメル」。しかし、濃厚で柔らかな感触は、一度お試しあれ!

14 トウモロコシ

甲府盆地では、このトウモロコシ栽培も有名で、一大特産地になっています。

15 さくらんぼ

意外や意外、「サクランボ」も結構栽培されているのです。

 

 

 

もっともっと紹介したいところですが、あとは皆様の目で確認に行って下さい。

帰り道(山梨から静岡方面)の車から見える高速道路の景色をご覧いただきます。

5.1 高速
5.2 高速2

制限速度は全線70キロなので、ゆっくり走りましょう

5.3 高速3

   下部温泉早川ICの出口

5.4 高速4

身延山6Km 南部11Km 静岡55Km地点

5.5 高速5

     身延山IC出口

 

 

 

いかがでしたでしょうか? 中部横断道は山間部を走る魅力的なコースです。

静岡の人は山梨へ、また山梨の人は静岡へ。高速を使えば短時間で目的地に行ける時代になりました。それも、無料区間もあるので、それを使わない手はないです。まだ使ったことがない人は是非利用してみて下さい。

 参考に、道の駅富士川のH.Pのサイトは・・・https://www.michinoeki-fujikawa.jp/

                                             by【S.H】

2022.06.03.

甲冑堂

『甲冑堂(かっちゅうどう)』とは、一体なに?

宮城県白石市の国道4号線沿いにある、この『甲冑堂』の看板に気付いてから、かれこれ10年以上経っていて、「こんな所にどうして骨董屋さんがあるのかな?」程度にしか思っていなかったが、今回ここを通過するに際し、時間的余裕があったことが幸いし、急遽立ち寄って好奇心を治めることにしました。

 

これが国道4号線を仙台から東京に向かって走っていると進行方向左手に見える「甲冑堂」の看板です。(写真左隅の赤丸部) ここを過ぎると、もうじき福島県に入ります。

 1 国道4号線から
1 甲冑堂の位置

 

 

 

国道から左に折れて、少し下った所にその「甲冑堂」はありました。そして、それは坂上田村麻呂を祀る田村神社境内にある「お堂」だったことが判明。

2 田村神社入口
3 奥の細道他看板
4 田村神社社殿

 

 

 

なんだ、そうだったのか。決して「骨董屋さん」ではなかったのです。先ずは神社の境内にある説明書きを読んで、その謂(いわ)れを知ることにしました。

5 いわれ 解説

 

 

 

それに依ると・・・源義経の家来の福島県飯坂城主の佐藤元治の子、継信・忠信は義経の身代わりとなって、敵に討たれました。その母がこれを嘆くのを見て、兄弟の妻、楓と初音が夫の鎧、兜をつけて老母を慰めたと伝えられています。甲冑堂には、継信・忠信が着用したという甲冑と、兄弟の妻たちの美しい甲冑姿の木像を安置しあるとのこと。

ということで、「なるほど」です。今NHKテレビで放映中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に通ずるものがあります。

 

次の写真が奈良の法隆寺夢殿に似た、六角堂の「甲冑堂」とその内部に安置されている兄弟の妻、楓と初音の像です。訪れた日は生憎中は見れなかったため、写真は「しろいし観光ナビ」からの転用です。

6 甲冑堂
6 甲冑堂内部

 

 

 

更に、甲冑堂は松尾芭蕉の「奥の細道」の一つにもなっており、境内には芭蕉の紀行文にある、二人の妻のことを謳った歌碑もあります。「ふたりの嫁がしるし まず あわれなり 女なれども かいがいしき名の 世に聞えつるものかなと 袂をぬらしぬ」と書かれています。

7 芭蕉の句

 

 

さして、広くない境内ですが、訪れた日(5月上旬)は春の花が品よくきれいに咲いていて、また、あまり知られていない所のせいか、誰も訪れる人もなく、静かに鎌倉時代に思いを馳せるにはもってこいの状況でした。

8 庭の花1
9 庭の花2
10 庭の花3

  

 

以上、小生の好奇心を満たすには十分な内容でした。歴史好きの皆様にとっても「新事実発見」になったことと思われますが、さて如何でしたでしょうか?

 

   参考に、「しろいし観光ナビ」も紹介しておきます。

    https://shiroishi-navi.jp/detail/detail_2530/

                                            by【S.H】

2022.04.21.

藤枝市郷土博物館【静岡の鉄道展】

 

静岡県内の鉄道の歴史を知ることができる展覧会が藤枝市郷土博物館で開催されているので行ってみました。

 

 

通常は入館料(大人200円)が必要ですが、すぐ隣の蓮華寺池公園で開催されている藤祭りの期間中(4/16~5/5)は入場無料なのも嬉しいです。では、さっそく入館してみましょう。

 

 

まず最初に目飛び込んできたのは、昔の東海道線を走っていた特急こだまの大きな映像と先頭部のミニレプリカ。それと、古い車両の鉄道模型です。

明治時代の蒸気機関車、陸(おか)蒸気

東海道本線の古い電気機関車と初代の新幹線

 

 

次は、東海道本線のあれこれ

 

 

そして、昔は鉄道旅の楽しみ「駅弁」のコーナー

  

 

次に、県内の地方鉄道の鉄道模型です。大井川鉄道を始め・・・。県内の人には馴染みのものです。

 

 

 

そして、静岡市民の足、静岡鉄道(通称;しずてつ)です。

 

 

 

県外のマニアが制作した貴重なミニジオラマ。全てが架空のものではなく、当時実在した駅などの風景をモデルにして作ったものだそうです。よくここまで作り上げたものだと感心します。

 

 

 

そして、藤枝が自慢する「新幹線の原点のまち」の内容を説明したパネルや模型

 

 

 

こんなものもあります。『軽便鉄道」 大正2年(1913年)から昭和45年(1970年)まで藤枝を走っていた藤相(とうそう)鉄道、後の駿遠(すんえん)線の歴史を内容濃く説明してあります。一時は藤枝から御前崎を経由し、袋井までの約65Kmを運行されていたそうで、沿線の人たちには便利な生活の足として存在していました。
それをジオラマでも復元しています。

  

 

実は、いろいろな鉄道模型を運行する「鉄道模型運転会」のイベントが、土曜・休日にあります。平日はなかったことが残念です。 詳しい内容のチラシのPDFがあります。
   
https://www.city.fujieda.shizuoka.jp/material/files/group/125/shizuokanotetsudouten2022.pdf

 

 

さて、この郷土博物館は、文学館も同居していて、通常は「藤枝ゆかりの文学者」を常設展として紹介していますが、現在は「藤枝の文学者三人展」が開催されています。勿論こちらも入場無料です。その中で、小川国夫氏は若いころ、パリに留学して、イタリアや東欧へバイク旅をした経験から書いた本「逸民」も出ているそうで、その紹介は興味ひくものでした。

 

 

最後になりましたが、ここは静岡県中部では有名な蓮華寺公園に隣接していて、この博物館のある高台から見下ろす風情ある蓮華寺の景色は素晴らしいです。休日中は沢山の人出で駐車場に行きつくにも大変な時間を要するはずなので、それを覚悟して、休日にいくか、ゆっくりと平日に行くか、じっくり検討して行ってみてください。

                                                      by【S.H】

2022.03.24.

ゴルゴ13&さいとうたかを

 

『ゴルゴ13』は、『さいとうたかを』の代表作の漫画ですが、今回はこの漫画及び作家について調べてみました。

 

『ゴルゴ13』は、『さいとうたかを』の代表作の漫画で、日本の「劇画」の代名詞にもなりました。そして、「発行部数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定され、今でも『ビッグコミック』(小学館発行)で連載継続中です。

 

『さいとうたかを』は昨年2021年9月24日に84歳で亡くなり、約半年経過した訳ですが、最近このシリーズのある本を読む機会がありました。その本の内容が偶然にも、現在毎日報道されているウクライナ問題に大いに関係ある内容で、その名も「第476話 アナライズ・ウクライナ」というタイトルで、ウクライナを舞台にゴルゴ13(デューク東郷)が活躍するのは勿論ですが、ウクライナ独立の長く困難な歴史を教えてくれる、まるで教材のような内容です。2007年11月発行でしたが、今読んで勉強になる事が分かり易く解説されています。劇画ですが、実話の部分が多いのです。

 

そういう訳で、『さいとうたかを』が亡くなって半年過ぎていますが、敢えて今この話題を取り上げて、調べてみました。

 

さいとうたかを

 

 上の写真は2019年2月に下関の市立美術館で等身大のゴルゴ13と並ぶ「さいとうたかを」の写真です。 

彼は、奥様の故郷、岩手県の純朴さにほれ込んで、20年位前に岩手県花巻市に別邸を構え、そこに奥様を始め、仕事仲間も連れてしばしば行っていたのです。そして、花巻にいる時にはその近くにある日本料理店「いしどりや新亀家」に行って食事をしたり、出前をとったりしていたとのこと。そこのうな重を大そう気に入っていたようで、必ずこれを食べていたのだそうです。

いしどりや新亀家

   いしどりや新亀家の店構え

新亀家 うな重

 さいとうたかをのお気に入り「うな重」

 

 

ゴルゴ13の原画は、縁あって、秋田県横手市に1995年にオープンした「増田まんが美術館」に全て収蔵されています。ここは凄いです。原画収蔵可能量が70万点もあり、さいとうたかをのものが11万点を始めとして、収蔵作家数は180人、収蔵数は40万6000点以上に及ぶとのことです。当美術館のURLは以下の通り。

  https://manga-museum.com/

横手市 増田まんが美術館

 

 

さいとうたかを(本名;齋藤隆夫)は和歌山市生まれ、大阪府堺市出身で、漫画家になるまでのいきさつはかなりユニークで面白いです。Wikipedia参照

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%86%E3%83%BB%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%82%92

ゴルゴ13はクールでニヒルな男の世界を描き、女性の登場人物は非常に少なく、硬派な漫画を描かれています。しかし、幼少期に父親が家を放り出し、行方不明になり、母親(姉も手伝う)が家業の理髪店を営んで5人の子供を育てて、生計を立てていました。そして、お兄さんが一人いるほかは、母、姉、3人の妻、3人の娘と、孫娘・・・みごとに女性に囲まれた世界で育ったので、彼の女性観は、「男は女のついでにいるもの」「女あっての男」と言い、女性への敬意があるというのも、女性に囲まれて生きてきたことによるもので、そのことは、ゴルゴ13の作風全体に影響しています。

小生としては自分の故郷の東北にさいとうたかをに関することが多いことが分かったので、これから帰省した際には、そこを訪れる楽しみも出来ました。

皆様も機会があれば、ゴルゴ13の再発見・再読、また東北に行って彼の足跡を見てみるのもいいんじゃないでしょうか。              

                                                                                                  By【S.H】

2022.02.21.

城ケ崎ブルース(昭和歌謡第2弾)

 

昭和43年に発売された、黒沢明とロス・プリモスのヒット曲です。

1 城ケ崎ブルース1

 

 昭和41年にデビュー曲「ラブユー東京」で人気が出たこのグループは、次々にヒット曲を連発していくわけですが、デビュー2年後の昭和43年には、この「城ケ崎ブルース」のほかに「たそがれの銀座」、「ラブユーいとはん」、「恋の銀座」、更に「さようならは五つのひらがな」など多くのヒット曲を出した年です。

 

ところで、この城ケ崎ブルースの舞台となった伊豆の城ケ崎海岸ですが、静岡県伊東市にある名所です。次の地図で確認してください。伊豆半島の東側になります。

3 伊豆半島

 

 

 

♪ゆかねばならぬ 男がひとり ゆかせたくない 女がひとり♪ でスタートするこの曲は、作詞者が星野哲郎ということもあり、城ケ崎海岸にはその歌碑が建っているのです。それも2か所に・・・。 

 

最初に建てられたのは、ボラ納屋付近にあるもの。作詞者名;星野哲郎と3番の歌詞のみが彫られています。

2 ボラ納屋
6 歌碑

    最初に建てられた歌碑      歌詞は何故か3番のみが彫られています

7 ボラ納屋

ボラ納屋(飲食店)の目の前に歌碑があります

 

 

そして、あとから建てられた歌碑は、灯台や吊り橋付近の城ケ崎のメインスポットでもあるし、最初のものに比べデラックスに出来ています。片側に最初の歌碑と同様、作詞者名;星野哲郎とやはり3番のみの歌詞、もう片側には五線譜にメロディーが彫られています。そして、作曲者名;岡野幾生も刻まれています。

4  城ケ崎海岸

左に灯台、右に吊り橋が見えます

5 城ケ崎海岸2

吊り橋は、渡ると、かなり揺れます。この先に灯台。手前に歌碑があります。

7 歌碑

    こちら側には、歌詞

8 歌碑(裏

    こちら側には、五線譜が

 

 

静岡県内には、昭和歌謡や童謡・唱歌の舞台になったところが結構あります。特に伊豆には幾つものスポットがあります。歌謡曲では「湯の町エレジー」、唱歌では「みかんの花咲く丘」を代表に、数々のヒット曲の舞台になった場所があります。ですから、これからの行楽シーズンには、そんな場所を探しながら巡る伊豆の旅に出てみてはいかがですか。

                                             By【S.H】

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